PoW

PoWとは、プルーフオブワーク（Proof of Work）を略したものです。

プルーフオブワーク

プルーフオブワーク（Proof of Work）とは、仮想通貨の取引を承認するシステムの一つです。

ビットコインもこの方式を採用しており、仮想通貨の承認方式では、メジャーなものとなっています。

具体的には、取引の承認作業を行なう承認者たちは、ランダムに生み出されるナンスと呼ばれる値を総当たりで計算します。この値を最も早く見つけた承認者がブロックチェーン上に取引を記録し、報酬を受け取ります。そして他の承認者たちはこの計算結果が正しいかを検証し、記録が正しいことが担保されます。この承認作業はマイニングと呼ばれ、承認者をマイナーと呼びます。

この計算作業には、膨大な電力が消費されるため、環境に良くないとの批判もあります。そのため、プルーフオブステーク（Proof of Stake）などの、別の承認方式へ切り替えようとする通貨もあるようです

リップル

 リップルとは、アメリカに拠点を置く、決済に特化したソフトウェアを開発する企業です。また、その会社が発行するXRPという通貨もリップルと呼ばれます。

通貨としてのリップル

XRPは、通貨と通貨の橋渡しとなるブリッジ通貨を目指しています。

XRPは送金に特化した通貨で、送金速度は他の通貨と比べてかなり速く、手数料も安く、処理性能も高いです。

現在、国際送金は、いくつもの銀行や口座を介して行なう必要があり、長い時間と高額の手数料がかかります。

そこで、世界共通の価値としてのXRPを通して送金を行なうことで、その時間と費用を少なくしようとしているのです。

XRPは、PoW（Proof of Work）を通してネットワーク参加者によって承認されるビットコイン等とは異なり、PoC（Proof of Consensus）という仕組みを通して、リップル社が認めた機関が承認を行なっているため、送金速度が速く、手数料も安く抑えられています。このような点から、リップルはビットコイン等とは異なり、中央集権的な通貨だと言えます。

発行枚数は1000億枚で、これ以上増えることはありません。

マイニング

マイニングとは、日本語で「採掘」の意味で、仮想通貨を得る作業のことを指します。

例としてビットコインのマイニングについて説明します。

ビットコインの取引はネットワークの参加者によりブロックチェーン上に記録されます。

この記録作業を行なうと、報酬としてビットコインが貰えます。この作業のことをマイニングと呼び、マイニングを通じてビットコインの枚数が増えていきます。

こう聞くと、ビットコインの枚数は無限に増えていくように思えますが、そうではありません。

ビットコインには半減期と呼ばれるものが存在し、新規発行量は徐々に減少していく仕組みとなっており、発行量の上限も2100万枚と決められています。

そのため、国が発行する貨幣とは異なり、大きく枚数が増加して、通貨の価値が損なわれてしまう、という心配はありません

ブロックチェーン

ブロックチェーンとは、ビットコインなどの仮想通貨で使われている、分散型台帳技術のことです。

この台帳は、常にネットワークの参加者によって支えられています。

取引の記録は全て台帳上に記録されており誰でも閲覧でき、取引を記録する際も、参加者によって検証が行われるため、改ざんなどの不正はまず起こらない仕組みとなっています。

多くの仮想通貨では、取引の記録や検証を行なうと、報酬としてその通貨が貰えるという仕組みを使っており、この報酬を得るための作業はマイニングと呼ばれます。

ビットコイン

ビットコインとは、「サトシ・ナカモト」を名乗る人物の着想よって生み出された、現在時価総額が最も高い仮想通貨です。

ビットコインの取引は個々のユーザー達により検証され、ブロックチェーン上に記録されるため、管理者は不要であり、非中央集権のシステムであると言えます。

この検証作業をマイニングと呼び、マイニングをした人や機関は、報酬としてビットコインを受け取ることができます。この仕組みはPoW（Proof of Work）と呼ばれています。

マイニング作業には、膨大な電力を必要とするため、現時点では個人で始めるのは難しいようです。

暗号通貨

暗号通貨とは、暗号技術を使い、発行・取引が行われるお金の総称のことです。

ビットコインに代表され、日本では仮想通貨とほぼ同義で使われています。